ワイヤーロープを格子状に編んでクリップ等で留めたもので固定する岩の大きさ、状態でメインロープと補助ロープの径を変えることも可能であり、斜面の樹木を残存させたまま施工できる利点もあります。浮石・転石を大きさに合わせた格子状ネットの非ポケット式の落石防止網で浮石・転石を被覆する工法で、浮石の周りに比較的小さな転石がある場合に適しています。

プラスネット工は、従来の基本構造からアンカーを増設することにより、各アンカーにかかる負荷を軽減し、従来工法の2倍の強度を実現しました。従来の土砂部用アンカーの弱点である引抜方向にも抵抗できる新開発のブレイクアンカーを採用しました。

密着型安定ネット工は、高い強度と柔軟性を有する特殊金網を法面に密着して張り、浮石を押さえ込み落石を防止します。法面を安定させますので、風化の激しい場所には特に有効です。ネット内には自然の種子が付きやすいため、緑化促進にも効果があります。

プラスネットハニー工は、ロープネットの基本構造、主ロープで連結された4本のアンカーの中心に新たにアンカーを増設することにより各アンカーにかかる負荷を軽減し、最大でロープネットの2倍の強度を実現しました。豊富な規格バリエーションを取り揃えており、施工場所に見合った型式を選定することができます。エアーパンチャーでは施工が困難であった地質でもエアーハンマーを使用することにより問題なく施工が行えます。

ロープ掛工は、対象とする単体もしくは数個の浮石・転石に対して、格子状にしたワイヤロープを用いて落石を未然に抑止する工法です。単体もしくは数個の浮石・転石を対象としているため、大きな対象物にも対応可能です。